SASロイヤルホテルは、建築家アルネ・ヤコブセンによるデザインで知られています。私はかつてフリッツ・ハンセン社の家具を扱う仕事に携わっており、その経験からこのホテルには特別な思い入れがあります。
そして、2018年の大規模なリニューアル前に滞在した経験は、私にとって非常に貴重なものでした。今回は、その時に撮影した写真と共に、SASロイヤルホテルについてご紹介します。
現在のホテル名は2019年に、「ラディソン コレクション ロイヤル ホテル デンマーク」と改名されています。
デンマークのモダニズム建築の代表作、SASロイヤルホテル
デンマークのモダニズム建築の代表作として、SASロイヤルホテルが挙げられます。このホテルは、デンマークの建築家アルネ・ヤコブセンによってデザインされ、その美しい外観と洗練されたデザインは、建築界だけでなく、世界中で高く評価されています。
存在感溢れる外観
SASロイヤルホテルは、コペンハーゲン中央駅のすぐそばに位置し、1960年に完成しました。この高層ビルは、モダニズムのシンボルとして称賛され、洗練されたデザインがコペンハーゲンの街並みに見事に調和しています。
美しい曲線の螺旋階段
SASロイヤルホテルのロビーに足を踏み入れると、まず目に飛び込んでくるのが螺旋階段の美しさです。入り口を入った瞬間、その光景に感動すること間違いなしです。
建築家アルネ・ヤコブセンの手によるこの階段は、洗練されたデザインと美しい曲線が見事に調和しています。眺めも素晴らしく、ホテルの雰囲気を存分に楽しむことができます。
ロビーに設えられた特別な椅子たち
ロビーに足を踏み入れると、そこにはレザーのエッグチェアが優雅に配置されてお出迎えしてくれました。写真には写っていませんが、実際にはその右隣にはスワンチェアも配置されていました。
このようなエッグチェアとスワンチェアのセットはなかなか見られない贅沢な組み合わせです。その豪華なロビーは、まるで贅を尽くしたような雰囲気で、一歩足を踏み入れただけで特別な体験を感じさせてくれました。
大規模リニューアル前の貴重な客室
2018年のスペース・コペンハーゲンによる大規模なリニューアル前の客室に宿泊しました。部屋の至る所に配置されたフリッツハンセン社の家具には、足を踏み入れた瞬間、驚きと喜びが込み上げました。その洗練されたデザインと快適な作りは、心地よい空間を演出し、滞在をより特別なものにしてくれました。
ヤコブセンの名作が光る贅沢な空間
ヤコブセンは、SASロイヤルホテルの設計において、建物の外観だけでなく、インテリアデザインや照明、さらにはドアノブや食器などの細部に至るまで、徹底的に手がけました。
さらに、このホテルのためにスワンやエッグなどの有名な椅子もデザインしました。各部屋にはこれらの名作家具が配置されており、まさに贅沢な空間が広がっています。
洗練された浴室
1960年にこの浴室を設計するとは、驚きですね!SASロイヤルホテルの浴室は、その時代に先駆けて洗練されたデザインと高品質な設備を誇っています。
ヤコブセンは、建物全体の設計だけでなく、細部にまでこだわり抜いたことで知られています。その結果、浴室はモダンでありながらも機能的で快適な空間に仕上がっていますね。特に、このタイルの色使いはお気に入りです。
SASロイヤルホテルの内装には、建築家アルネ・ヤコブセンが手がけた有名な椅子がたくさんあります。その中でも、私のお気に入りはドロップチェアです。唯一残された「ルーム606号室」にも置かれており、部屋全体に心地よい雰囲気を醸し出しています。宿泊中に606号室には入れませんでしたが、その部屋をいつか訪れてみたいと思っています。
まとめ
SASロイヤルホテル(現在はラディソン コレクション ロイヤル ホテル デンマークとして知られています)は、建築家アルネ・ヤコブセンの優れたデザインで、多くの人々の心を捉えています。ホテル内には、エッグチェアやスワンチェアなど、ヤコブセンの象徴的なデザインが随所に見られます。私のお気に入りはドロップチェアで、その存在感はホテル全体に特別な雰囲気をもたらしています。
残念ながら、「ルーム606号室」を見ることはできませんでしたが、その存在を感じるだけでも、ホテルの魅力が伝わってきます。SASロイヤルホテルは、モダニズムの精神を受け継ぎながらも、今日も多くの人々を魅了し続けています。文章を書く中で、ホテルへの懐かしい思い出がよみがえり、再び訪れたくなる気持ちになりました。
最後までお読みいただきありがとうございました。